気温が激しく上下しても健康なヒトの体温は平熱に保たれている。
このようヒトには、外部の環境がどんに変わっても、内部の環境をなるべく一定に保っておく仕組みがあります。
これはホメオスタシス(恒常社)と呼ばれます。
ところが何らかの刺激を受け、そのホメオッッシスが崩れて内部環境が乱れることもあります。
それがストレスです。
ストレスとは、もともと物理学の用語。
力が物体に加わり、ひずみが生じた状態を指しています。
これをヒトに当てはめ、
ストレスと呼んだ生理学者ハンス・セリエは、
「ストレスは人生のスパイスだ」という名言を残しました。
確かに、人生にストレスは付き物ですし、
適度なストレスはやる気や活力を引き出してくれたりもします。
一方、ホメオスタシスを維持する回復力やその適応力(レジリエンス)を大きく超える強いストレスは、
スパイスどころか劇薬となり、心身に深ダメージを与えてしまいます。
このストレスからのレジリエンスでポイントとなるのが、ストレスを感じると分泌される各種ホルモンです。
ホルモンを分泌する内分泌系と、協力して働く自律神経系こそが、レジリエンスを担う主役となります。
平穏な日々を乱すストレスの種(ストレッサー)を少しでも減らす努力はしたいものですが
ハラスメントや新型コロナウイルス、急激なインフレのように、
自分の力だけでは対処が難しいものも少なくありません。
だからこそ、ホルモンを味方につけながら、
ストレスを良き人生のスパイスにしたいですね。
考え方、知識でそれは可能だと考えています。
自律神経専門
南千住三ノ輪あさり鍼灸接骨院
自律神経には厳然たる主従関係があります。
交感神経が”主”で副交感神経が”従”であり、
トータルパワーのうち交感神経で余った分が副交感神経に割り当てられます。
それもそのはずです。
生存には交感神経の活躍が欠かせません。
天敵に出くわした瞬間など、生きるか死ぬか、
闘うか逃げるか(ファイト・オア・フライト)という緊急事態は交感神経が大活躍です。
心拍と血圧を上げて瞬時に活動モードに切り替え、
血管を縮めてケガをしても出血を最小限に抑えます。
「交感神経は0.2秒でスイッチが入りますが、副交感神経はスイッチが入るのに5分くらいかかります」
副交感神経は緊急事態が去り、
安全が確保されてから心身を休息モードに入ります。
その為、スロースターターになります。
逆に交感神経のスイッチが入るまでに5分もかかっていたら、闘うことも逃げることもかなわず、敵に襲われて命を失うことになります。
ちなみに
「息を吐くときは副交感神経が優位になり、吸うときは交感神経が優位になる」
という話を聞く事があると思いますがどうなんでしょう。
自律神経の性質を踏まえると少し怪しくもあります。
しかし交感神経が優位になると息を吸う方が優先になり過呼吸気味になる方はいらっしゃいますね。
スポーツでも試合前は緊張して息を吸ってばかりで重心があがって地に足がついてない方もいらっしゃいます。
副交感神経が働くのに5分かかるのなら早い段階で意識しなければなりませんね。
自律神経のことでお困りの方はお気軽にご連絡ください。
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自律神経失調症
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